タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
処女はお姉さまに恋してる 〜2人のエルダー〜   キャラメルBOX   40 時間前後  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B+(23/30)    B+(15/20)    (16/20)    (24/30)    B+(78)    B+   



初めに(前書き)
今回のレビューは、前作の 処女はお姉さまに恋してる の ネタバレ
 
一部あります。レビューの内容も前作と内容を比較して書いている部分が
 
多いです。その事を納得して頂いた方に読んでもらえれば幸いです。
 
修正パッチは Ver 1.1 を当てています。

総評
私のレビューの 処女はお姉さまに恋してる (以降前作と表記)の各項目の
 
グラフィック以外の点数や個人的評価もほとんど変わらないですが、個々の
 
内容の評価は大分違います。前作と比較すると、シナリオは共通ルートの
 
出来は良くなりましたが、個別ルートは全体的に見ると悪くなりましたね。
 
キャラクターの方も、主人公の魅力は上がりましたけど、ヒロインの方は
 
それに負けてしまっているヒロインも、何人かいるように私は感じました。
 
ただし、グラフィックの大幅な改善によって前作より遥かに、絵で購入を
 
ためらう人は少なくなると私は思います。個人的な感情を考えなければ
 
クオリティー自体は胸を張って 良作 と言える物になっています。

あらすじとプレイについて
簡単に書くと 祖先の血の影響で美しい銀色の髪を持つ少年が、その
 
容姿と性格により、周りの人と上手く馴染めず不登校になってしまう。
 
そんな状態を見かねた母親の最後通牒によって親族の経営する学園に
 
転校させられる事になる。だが、そこはお嬢さま女学院だった。この
 
状況の中で主人公である少年。妃宮千早は何を知り、何を得るのか?
 
また、無事に卒業できるのか?と言った感じです。(一部公式ホーム
 
ページ及び、作品パッケージ裏側より抜粋)
 

総プレイ時間は 40 時間前後。共通ルートが 6 時間前後で個別ルートが
 
1 時間前後ですね。総プレイ時間の 40 時間はあくまでも各個別ルート
 
事にもう一度共通ルートを全て見る事を前提にした時間ですので、既読
 
部分をスキップすれば、総プレイ時間を半分は言い過ぎかもしれませんが
 
4 割ぐらいはカット出来ると思います。また、おまけシナリオが 3 つあり
 
こちらは各 20 分前後です。攻略順についてはそこまで深く考えなくても
 
いいですが、薫子は一番最後の方が良いと思います。私のオススメは一応
 
雅楽乃→淡雪→ケイリ→香織理→史→薫子 ですが、これも、そこまで
 
気にしなくてもいいです。おまけシナリオはお好きなタイミングでどうぞ。
 

シナリオ
共通ルートでは 主人公が、少しずつ学院に馴染みながら、ヒロイン達と
 
様々な問題に直面しながら少しずつ主人公やヒロイン達が変化していく
 
様子を描写しています。個別ルートでは 主人公とヒロインの関係の
 
変化や葛藤。個人の問題などを中心に描写しています。
 

前作と同様に共通ルートの時点で、主人公の魅力、成長。葛藤。この辺りを
 
しっかりと描写しているので、主人公に対する安心感が生まれています。
 
ただ、前作の主人公である瑞穂君よりも今作の主人公である千早君の方が
 
ある程度 最初から完成されている のでこの辺りをどう考えるかで評価が
 
変わってくると思います。前作の主人公、瑞穂君が何でもそつなくこなす
 
天才型なら、今作の主人公、千早君は努力によって、何でもこなす努力型
 
と言う違いがあります。まあ、傍から見ればどちらも完璧と言っても良い
 
超人 ですけどね。ただ、それはあくまで、傍から見た場合の話で、今作の
 
主人公、千早君はそうは考えていないです。この辺りの考え方も千早君の
 
欠点でもあり美点でもあるんですが。まあ、そうした千早君の考えや環境。
 
境遇を共通ルートで長い時間をかけて描写する事により千早君の気持ちが
 
納得出来るかは別にして理解は出来ると思います。この描写の影響もあり
 
千早君に好感を持てたからこそ、長い共通ルートをほとんどダレる事なく
 
進められたと私は思っています。ただ個別ルートに関しては、千早君が
 
魅力的すぎた事もありどうしてもヒロイン達が霞んでしまっていますね。
 
シナリオも、斜め下の方向に行っちゃったり、もっと突っ込んで論争して
 
ほしかったり、もう一歩踏み込んでほしかったりと色々と不満があります。
 
評価としては各個別ルート 6 本中及第点以下が 1 本、及第点が 3 本。
 
良作 が 2 本ですね。及第点の 3 本も 良作 に近い物が 1 本。及第点
 
以下に近い物が 1 本となっています。あんまり各個別ルートの内容に
 
触れると ネタバレ になるので 良作 と評価した個別ルートの 1 本に
 
ついて書いて終わりにします。この個別ルートを 良作 と評価したのは
 
ヒロインだけでなく主人公の千早君の問題についてもキチンと向き合い
 
お互いが共に成長していくと言う形をキレイに描写していた点と、この
 
個別ルートのヒロインも主人公の千早君と同様にある程度完成されて
 
います。でもやっぱり、心の奥底では未熟な部分や幼い部分もあったり
 
します。そう言った部分も上手く描写しながらシナリオにプラスになる
 
ように話を作った点。この 2 点をを高く評価して 良作 としています。

グラフィック
これについては前作より大幅にパワーアップしています。一枚絵だけで
 
なく、立ち絵、演出、背景、オープニングムービー。と全て前作を軽く
 
上回っています。特に凄いのが主人公の千早君に関する絵全般ですね。
 
一枚絵は当然ですが、立ち絵や演出も優れています。一枚絵の中では
 
ワイシャツの千早君の可愛さは ヤバい レベルに達していますね。もう
 
性別を超えた何かがそこにあると思います。

音楽
まず、オープニングの アンダーハンデッド・ガール が 素晴らしい です。
 
ムービーの方も良いですが、歌詞が本編によくマッチしていてゲームを
 
クリアした後に聞くと、また一段と好きになります。前作からの使い回しも
 
何曲かありますが いとしききもち 〜 short version 〜 が 4 話で流れた
 
時は場面と合わさって感動しました。BGMは前作と同様に各ヒロインの
 
テーマBGMがありますが、私は、香織理のテーマの クチナシの香り が
 
一番印象に残っています。何と言うか難しいですが、BGMで香織理と言う
 
ヒロインを表現していると言うのが個人的にピッタリくるんですが、多分
 
共感は得られないでしょうね。

キャラクター
主人公の千早君は後にして、先にヒロインについて書きます。一番好きな
 
ヒロインは薫子か香織理で悩む所ですが、僅差で薫子の方が上ですね。
 
香織理の個別ルートでみせる普段とは違う所の ギャップ も中々良かった
 
ですが ギャップ と言う点においては薫子の方が上でしたね。ある程度は
 
予想していましたけど、個別ルートに入ってからの薫子は可愛い 1 人の
 
恋する女の子と言った感じで本当に可愛かったです。サブキャラクターに
 
ついては、優雨と初音ともう 1 人重要な役目を果たしたキャラクターが
 
印象に残っています。優雨と初音は全編で主人公とヒロイン達に様々な
 
影響を与えますが、2 人にスポットが当たる話があるんです。ここは
 
2 人の考え方や思いがよく出ていて良いシーンだと思います。もう 1 人の
 
重要な役目を果たしたキャラクターについては存在が結構な ネタバレ
 
なるので詳しくは書けませんが、このキャラクターの存在が千早君自身を
 
作り上げたと言っても過言ではなく、共通ルートで千早君に与えた影響は
 
計り知れない物がありますね。最後に、主人公の千早君についてです。
 
ある意味、超人な 彼女の魅力の 1 つが 狡さと優しさ です。世の中の
 
悪意や卑劣さを身をもって知っているからこそ、それをどう使えば効果的
 
なのかを理解しています。と、同時にヒロインの 1 人である薫子と出会う
 
事で様々な人から得た優しさを知る事でそれも上手く利用しています。
 
そんなこんなで、見た目の儚さと美しさを利用し、裏で打算を巡らせる
 
白さと黒さが入り交じった人物になってしまいましたが、そこも魅力の
 
1 つではないでしょうかね。それと、もう一つ重要な事があり、それが
 
男子と女子の使い分け です。これが 抜群に上手かった 。声優さんの
 
演技力の高さが存分に発揮された結果です。これも千早君の魅力を
 
支える要因の 1 つですね。

Hシーン
回想シーンに 6 人のヒロインが 2 回ずつとそれ以外に 2 回の合計 14 の
 
シーンが登録されています。前作より尖ったシーンは減った印象ですね。
 
プレイについても、フェラとパイズリと軽い放尿とアナルぐらいですね。後
 
Hシーンの半分ぐらいは千早君が顔出しで描写されているのは、この手の
 
ゲームの魅力を上げる要因の 1 つになっていると個人的には思います。

最後に一言
千早君を超えるヒロインがいたら個人的評価 A+ はいく。



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